ボーダー ルーターの DUT のセットアップ

続行する前に、OpenThread ハードウェア Codelab を確認することをおすすめします。このガイドで使用する nRF52840 DK ボードをフラッシュするために必要な環境の設定とすべてのツールおよびソフトウェアのインストールについて詳しく説明しています。

OpenThread をビルドする

  1. OpenThread リポジトリのクローンを作成し、Thread Reference 2018-09-26 リリース コミットに切り替えます。
    git clone https://github.com/openthread/openthread
    cd openthread
    git checkout -b thread-reference-20180926
  2. GNU ツールチェーンとその他の依存関係をインストールします。
    ./script/bootstrap
  3. nRF52840 のサンプルをビルドします。USB=1 スイッチは、シリアル トランスポートとしてのネイティブ USB CDC ACM を有効にします。
    make -f examples/Makefile-nRF52840 BORDER_AGENT=1 BORDER_ROUTER=1 COMMISSIONER=1 \
      DHCP6_CLIENT=1 DHCP6_SERVER=1 JOINER=1 MAC_FILTER=1 REFERENCE_DEVICE=1 \
      UDP_FORWARD=1 USB=1

NCP をフラッシュして接続する

OTBR Nordic Connection

nRF52840 DK ボードを NCP としてフラッシュし、Raspberry Pi に接続する手順については、Pre-Built NCP Firmware ガイドの nRF52840 をフラッシュするnRF52840 を接続するの手順をご覧ください。

同様の手順は、OpenThread ハードウェア Codelab にもあります。

Raspberry Pi をセットアップする

OS をインストールしてデバイスを構成する手順については、Raspberry Pi 3B(RPi3B)ボーダー ルーター プラットフォーム ページの OS のダウンロードとインストールの手順をご覧ください。

通常の RPi3B のセットアップと構成に加えて、git と推奨ユーティリティをインストールします。

sudo apt-get install git screen tcpdump

OpenThread ボーダー ルーターを設定する

  1. OpenThread Border Router リポジトリのクローンを作成し、Thread Certified 2018-08-19 リリース コミットに切り替えます。
    git clone https://github.com/openthread/ot-br-posix
    cd ot-br-posix
    git checkout -b thread-br-certified-20180819
  2. 依存関係をインストールします。
    ./script/bootstrap
  3. wpantund の OTBR 認証コミットを使用して、OTBR と wpantund をコンパイルしてインストールします。
    WPANTUND_COMMIT=8c189c6 ./script/setup
  4. /etc/wpantund.conf を開き、nRF52840 DK NCP の UART ポートを更新します。
    Config:NCP:SocketPath '/dev/ttyACM0'
  5. wpantund サービスを再起動します。
    sudo service wpantund restart

これで、ボーダー ルーターが起動して動作するようになります。OTBR の詳細については、OpenThread Border Router をご覧ください。